2018.3.7. パール兄弟 年イチの「金・銀・パール」@渋谷club Quattro

Dedicated to Kaoru Saeki

30年とは長い月日です。
どんだけ長いかというと、かつてDEPTをはじめとするサブカルを彩るブランドのショップがギッシリ詰まっていて、下町の田舎者には眩しくて敷居の高かったあのパルコ・クアトロビルがブクオフに占拠されてしまうくらいの年月です。

でも昔も今も、私が目指すのは4階と5階だからカンケーナイ!(ううん、かなりさびしい)

パール兄弟のライブは2015年のShowBoat以来。

いやー、幸せな時間でしたよ。
クアトロ(のテナント)は変わってもパール兄弟は変わらない!
この変わらなさはすごい。

まず、サエキさんの声、あのよく通る綺麗な、でもどこか頼りない声、全く変わりないのにびっくり。
ほとんど休まず二時間半のステージ歌い切りましたし。
あの声量と体力と、中二病の男の子のような頼りないニュアンスを維持するのは、なかなか難しいと思いますよ、うん。
そして、昔と変わらない高いテンションのMC、昔と変わらずメンバーに絡んではクールに対応されている姿…
昔と同じように、パール兄弟が大好きで、大事にしているのが心から伝わってきて、こちらのテンションも(年甲斐もなく)あがりました。

なんだろう…?学生時代老け顔だった同級生が、30年後の同窓会でも面差しが全く変わらず、むしろ今や自分のほうが老けた?と感じるような気持ち。
(褒め言葉になってない?)

ライブの冒頭は、CDジャケットにも使われている、しりあがり寿さんの馬の絵のアニメーション(パラパラ漫画風)
ひたすら走る馬の姿をたっぷり5分間は鑑賞した後、サエキさんに馬のいななきのコール&レスポンスを求められる観客。
「心のドアを開けましょう!」と言われ、ヒヒーンといななく観客。(推定アラフォー~アラ還)

新曲から始まったライブでしたが、全体的には私が一番ハマッてた時代の曲中心でした(嬉)
特に、「世界はGO NEXT」は嬉しかった(ニューアルバム収録曲だから当然やるだろうけれど)
最近、ちょっと凹むことが続いていて、やばい感じでメンタルが落ちかけていたんですが、見事に救済されました。
うん、世界は何も気にしていないよね!
最初にこの曲をやってくれたので、ググっと上がった状態でライブを楽しめました。

他の個人的ヒットは「真っ赤なリヴォリューション」
好きな曲なんですが、やってくれると思わなかった!
マッちゃんのドラムソロ最高!

そしてお楽しみのゲスト「ほぼビブラトーンズ」登場です。
エンちゃんがいなかったのは少し残念でしたが、それを補って余りある近田さんとヨーちゃんの姿!
私はビブラストーンから近田ファンになったので、「AOR大歓迎」は感動もひとしお。
ヨーちゃんは昔と変わらず、ずっとニコニコして、背筋伸ばしたいい姿勢でギター弾いてました。
(目が悪いのと知識不足で、フェンダーかギブソンかはわかりませんでした…)
そして、東京タワーズが完全にサブに回るという、バチが当たるレベルの贅沢さ(笑)
岸野さんの姿が見られて嬉しかった。今年はお誕生日の投げ銭ライブに行けなかったので。

ビブラトーンズで大盛り上がりした客席をスッとクールダウンさせるべく、
「タンポポの微笑み」から始まった後半のセットリストも絶妙でした。
欲を言えば「Electric Wave」聴きたかったなあ…

終盤にきて、今回のライブのテーマが明かされます。
テーマは「エロ」
ということはそう、今度は○o○ ○o○のコール&レスポンスですよ。
いななくよりは恥ずかしくなかったかな…(え)

定番のバカヤロウで本編終了。
アンコールはみんな出てきて「快楽の季節」。
リーマンズメンバーだったECDのことも少し思いながら。

最後の最後はメンバー5人でもう一度「馬のように」。
心の掛け金を外したつもりだったけど、やっぱりいななくのは少し恥ずかしかったです(笑)

ホントにパール兄弟は変わらない。
私をスッと30年前に連れてってくれる。
また連れてってください。

(goma)

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