恋の門

芝居の人が作る映画には失望させられることが多かったが(過去のレビュー参照)、コレは面白かったなあ。ちなみに本編始まる前に「笑の大学」の予告編やってたけど、やっぱりつまらなそうだった。なんつーか、残念なウディアレン風味がただよっていた。観てもいないのに言うのもなんだが、三谷幸喜は映画とかTVとかやってないで、芝居に注力したほうがいいのではないか。そんなことを考えさせられるような予告編だった。
さて恋の門。まず、キャスティングが良かった。松田龍平も酒井若菜も、どっちかと言えば嫌いな部類だったのだが、コレ観てどっちかと言えば好きな部類になりました。ものすごーーーくハマっていたよ。三番目の主役として松尾スズキ自身が出ていたのだが、彼の方が少し浮き気味(笑) どちらもマンガ的な動きが似合う俳優さんなのかな。特に松田龍平はもう少しあの路線を追及してみて頂きたい。
あと、テンポが良い。特に最初の方のマンガのコマ割りさながらの目の回るようなアングルの切り替えは圧巻。あそこはビデオが出たらもう一度観たいな。
きっとケラもあんな感じにしたかったんだろうな。でもイマイチ垢抜けなかったのは、キモいところのキャスティングが残念だったのも含め、ずばり予算の差なんだろうとしみじみ思う。お金は大事だよ?♪
単行本5冊分の原作の流れ全てを盛り込んでいるらしいが、無理なくまとまっているのもすごい。まあ、きっと原作とはだいぶ違うんだろうな。でも別にそれを確認したいとも思わない。映画には満足しているが原作に興味があまりわかない、というのは良いのか悪いのか。
とにかく良かったっす。松尾スズキの映画、もっと観てみたい。でも、一言だけゴーマンかましてよかですか?
キヨシローイラネ
1980でもイラネと思ったが、今回はそれ以上に痛感。あの無理やりなミュージカルシーンだけが残念でしたよ。

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