逆玉手箱

昨夜、どうしても見たいビデオがあって、引越以来一年余開封してなかったビデオ入りダンボールを開けてみた。
目当てのビデオは見当たらなかったんだけど、箱の中ひっくり返してたら懐かしいビデオがいっぱい出てきてそっちの方に夢中になってしまった。いやー、なんだか泣けてきたね、かつての自分のマメさに。モグラネグラ(鈴木×2Day)毎週録ってたなんて。カーネーションなんか10分くらいの番組(しかもプロモビデオ流れるだけ)でも逃さず録画。まあ、録った当時も「コレ将来見かえしたりするんだろうか?」と考えない事もなかったが、まさかこんなに放置するとも思わんかった(笑)
あと、ネットで知り合った友人たちが丁寧に編集してくれたビデオとかもわんさか出てきて改めて恐縮。確かにワタシ、一時やたらネット上で出張って騒ぎまくってはいた。でもそれは自分のしたいことをしてただけであって、人に何かしてあげたりとかした記憶はない。なのに周りの人からは、今思えば不気味なくらいいろいろモノ貰ったり便宜図ってもらったりしたなぁ…人生で一度にあんなに大量の他人から気にかけてもらったのは、後にも先にも、あの一年ちょっとの期間以外にはなかったにゃー。
そして時は流れ、あの頃の「ネット友達」は潮が退くようにワタシの前から消えていった。ワタシの方でネットからどんどんフェイドアウトしていったというのもあるかもしれないが、時が満ちて、ワタシにかかっていた、あの根拠のないシンデレラの魔法が解けてしまったというのがホントのところだろう。寂しかったが孤独にはならなかった。なんとなく、そんな日が来る事を予感して、ネット友人と非ネット友人との付き合いをバランス取ってやっていたから。あの熱狂の日々は楽しく充実していたけれど、一日が一ヶ月分くらいの濃密さで過ぎていき、常に胸騒ぎを抱えていて、気の休まるときがなかった(ネットにハマったことのある人ならわかってくれるかな)。自分にはもうあの頃のように強引に突っ走れる若さはない。
でも、でもね。懐かしい沢山のビデオのレーベルを眺めながら、もう一度、一日だけ、あの頃に戻ってみたいなあ、と思ったりもするんだよねー。真夜中から、外が白み始めるまでチャットして、そのまま会社に向かっても全然平気だったあの頃に。ま、一日だけでいいんだけど(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*