母なる夜 / カート・ヴォネガット・ジュニア(飛田茂雄・訳)

この本がハヤカワSF文庫に収められているために、出逢いそびれてる非SFファンの人々はとても不幸。確かに彼の経歴はSF作家なのかもしれないけど、コレは全然SFじゃないっす。軽妙でユーモア溢れる文章とスリリングなストーリー展開に引き込まれて一気に読んでしまうけれど、本を閉じた後に残るこの切ない気分は何なんだろう? でも本当の悲しみって、こんなふうに滑稽なほど淡々とした姿をしているのかもしれない。
初期タカゲン好きなら、たぶんハマります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*