空席


20年ぶりに小山田いくが読みたいなあ、と思って、たわむれにググってみた。
ファンサイト(それもいまだにちゃんと更新している)が割とあって驚いた。
20年ぶりに再会?した小山田いくは、ホラーの人を経由して、何でもありの人になっていた。でも、エロな人にはなってなくて少し安心した。ていうか、あの絵柄でエロはムリか。
ああ、もう48歳かぁ。
しかし、小山田いくが好きだった時点での私は、ヲタ街道の入り口に立っていたわけだけれど、そこからけもの道を踏み分け踏み分け、なんとか一般道へ抜けて、せいぜい森脇真末味どまりの、ごくフツーの人に軌道修正していった。時はまさにアニメブーム真っ只中で、友人の中にもそっち系が好きな人はたくさんいたけれど(小山田いくはアニメ関係ないが)、幼心にやっぱなんかコレはヤバい!という気がしたのだ。そもそも何もしてなくてもルックスや性癖がヲタそのものだったから、これ以上どうかなっちゃうと、一般社会には帰ってこれないタイプの人になりそうな気がしたのだ。
でも、この選択がホントに良かったのかなぁ、と数年前からぼんやり思う。いわゆるヲタの世界の中に、自分の居場所が用意されていたのではないかと思うのだ。その場所は今も空席のまま、ホコリかぶった椅子が私の訪れを待っているのではないだろうか。
こっちはだめよイタズラしたってもどらないから

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